序章 消失空間 |
このまま放置すれば世界が消失する――突如現れた『自分自身』にそう聞かされた長門有希。
自分が改変した世界を守るため、再改変者を探す彼女の孤独な戦いが始まる。
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第一章 彼といるために |
何の取り柄もない自分に世界が守れるのか悩んでいた通学中、長門有希は『彼』と合流する。
彼との何気ない会話を通じ、彼女は強くこの世界を守る決意を固める。
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第二章 学校からの脱出 |
時間は足りない。授業を受けている状況ではないと判断し、学校からの脱出を試みる。
しかし『サボり』を阻まんとする教師達の包囲網は、恐ろしい周到さを持って彼女を追い詰める。
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第三章 言えないことなら訊かねえよ |
教師達の罠に引っ掛かり、捕まってしまいそうになった長門有希を助けたのは『彼』だった。
彼に対して事情を説明しようとした長門だったが――なぜかそれは出来なかった。
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第四章 再改変者を探して |
『彼』の助力もあって、学校からの脱出を果たした長門有希。
再改変者が誰なのか、見当もつかなかった彼女は、知り合いを一人一人回ってみることにした。
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第五章 光陽園学院 |
涼宮ハルヒと古泉一樹が通う光陽園学へ侵入し、長門有希は二人を探す。
見つからないように校内を進んでいた彼女だったが――。
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第六章 なんであんたがここにいるの |
休み時間中、教室から溢れだした生徒から隠れようとしている内に袋小路に追い詰められる。
見つからないことを祈っていたが、ついにとある女子にその姿を見られてしまった。
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第七章 涼宮ハルヒの憂鬱 |
なんとか合流した涼宮ハルヒが再改変者なのかどうか、確かめるすべを長門有希は持たなかった。
難なく学校を抜け出し、腰を落ち着けた喫茶店で、涼宮ハルヒは現状への不満を口にする。
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第八章 不自然な欠席 |
涼宮ハルヒから、古泉一樹が学校を休んでいることを知らされる。
その行動を不審に思った長門有希は、古泉一樹の家へと向かった。
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第九章 さすがは長門さんですね |
古泉一樹の欠席理由が『単に病欠では涼宮ハルヒが興味を持ってくれないから』だと知る。
再改変者ではないと判断し、落胆する長門。そんな彼女に古泉一樹が迫って来て――。
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第十章 古泉一樹の溜息 |
現状に不満があるかと問われると古泉一樹は「あるといえばある。ないといえばない」と答える。
涼宮ハルヒに想いを寄せる彼は、どうすれば彼女の気を惹けるのか考えていた。
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第十一章 陽炎の如き景色 |
長門有希は学校に戻るまでの間で、景色が不自然に歪む現象を目の当たりにする。
世界の再改変の予兆である不吉な光景を見て、背に冷たい物を感じた。
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第十二章 世界の意思か、人の悪意か |
学校に戻る途中、長門有希は危うく交通事故に遭いかける。
彼女を的確に狙い、周りを巻き込むことに無頓着な事故に、長門有希は再改変者の狂気を感じた。
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第十三章 あたしは長門さんの味方だから |
事故から長門を救ったのは、彼女を追いかけてきた朝倉涼子だった。
まるでヒーローのような朝倉涼子だったが――
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第十四章 閉鎖空間 |
突然、長門有希と朝倉涼子は誰もいない灰色の街に投げ出される。
その世界では薄く発光する蒼い巨人が暴れていた。
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第十五章 じゃあね |
閉鎖空間を逃げ回る二人を、蒼い巨人は執拗に追いかける。
空間の境目は強力な抵抗があり、人一人の力ではとても抜け出せそうになかった。
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第十六章 前を向いて |
朝倉涼子のおかげで閉鎖空間からの脱出に成功した長門有希。
再改変を阻止さえすれば全てが元通りになると信じ、彼女は前を向いて歩き出す。
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第十七章 禁則事項 |
一端自宅に戻った長門の前に、再び『自分自身』が現れる。
『彼』に現状の説明が出来ない理由を、その『自分自身』は長門に伝えた。
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第十八章 北高 |
長門有希が北高に戻ってきた時、時間はすでに放課後だった。
『彼』に会わないように、長門は知り合いを探す。
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第十九章 信じてもらえないかもしれないけど |
書道部にて朝比奈みくるは部活動を行っているところだった。
癒しの空気を無自覚に振りまく朝比奈みくるに対し、長門有希は質問をする。
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第二十章 にょろーん |
朝比奈みくると特別仲の良い鶴屋さん。
微笑ましい高校生同士のやり取りに、長門は少し気持ちを癒される。
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第二十一章 北高生徒会 |
生徒会に書記として所属する喜緑江美里。
長門とも無関係ではない彼女は、生徒会の仕事を精力的にこなしていた。
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第二十二章 彼の友人 |
谷口と国木田は教室で何気ない会話を交わしていた。
その会話の中に、長門はほんの僅かにひっかかりを覚える。
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第二十三章 文芸部部室 |
様々なところを巡り、疲れ果てた長門有希は文芸部部室で休息を取ることにした。
彼女は慣れ親しんだ場所で、彼との出会いを振り返る。
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第二十四章 あなたはわたしにとっての鍵 |
文芸部の部室にて『彼』と顔を合わせることになってしまった長門。
彼に事情を話すことが出来ないながらも、長門は精一杯の想いを口にする。
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第二十五章 神人 |
決定的な根拠がなく、誰が再改変者なのかわからない長門は、苦悩していた。
そんな時、何気なく『蒼い巨人』のことを呟いたのを彼が耳にして――
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第二十六章 うん、それ無理 |
再改変者は涼宮ハルヒ。
その結論に違和感を覚えながらも、学校で涼宮ハルヒと相対する長門だったが――
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第二十七章 凶弾に倒れる |
世界が元に戻ることを渇望する涼宮ハルヒに、長門は撃たれてしまった。
本物の銃弾に体を貫かれた長門は、涼宮ハルヒの狂気を不自然に思う。
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第二十八章 おわるせかい |
ついに世界の再改変が始まろうとしていた。
目を覚ました長門有希は、彼にお願いして学校へアンインストールプログラムを取りに行く。
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第二十九章 悲痛なる決意 |
世界の再改変を防ぐ方法は、再改変者に撃ち込むだけではない。
この世界ではなく、世界自体の存続を選んだ長門有希に、『彼』がかけた言葉は――
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最終章 ありがとう |
長門有希は自分自身にアンインストールプログラムを撃ち込んだ。
世界が螺子曲がる中、長門は彼に万感の思いを込めた一言を送る。
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あとがき |